第176章

話がまだ終わらないうちに、山口玥は激しく咳き込み始めた。

前田南は仕方なく手で彼女の背中を優しく撫でながら、息を整えさせてあげた。その目には涙の光が揺れているようだった。

どれくらいの時間が経ったのか、ようやく山口玥の呼吸が落ち着き、一つ重く濁った息を吐き出した。「南、お母さんが一番離れたくないのはあなたよ。お腹の赤ちゃんが生まれるのも見られないし、抱っこすることもできないなんて」

そう言いながら、山口玥の目尻に一筋の涙が伝った。

「お母さん、縁起でもないこと言わないで。絶対に良くなるから。これからは私の子供がお母さんにべったりくっついて、そうなったら逃げ場なんてなくなるんだから」

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